事務所様向け企業紹介・問い合わせフォームはこちら
関与先様向け問い合わせフォームはこちら

戦略経営者コラム 2025年9月

「寄り添う」動物医療を!HPを“病院の顔”として活用

千代田動物病院は、地域に根ざした犬や猫などコンパニオンアニマルのための医療を提供している動物病院だ。院長の生島広樹氏は、患者である動物だけでなく、飼い主の気持ちにも寄り添う姿勢を大切にした治療を提供している。十数年前に開設したホームページを、医院の移転に合わせてリニューアルしたのは「HP は病院の顔である」という思いからだった。ユーザーファーストでHP を活用している同院の経営戦略を聞いた。

"心の距離が近い"病院を目指す

──事業内容は?
生島 千代田動物病院は、地域に根ざした動物医療を提供する病院です。主に犬や猫の健康管理を行う「かかりつけ医」として、病気の治療から健康診断まで幅広い医療を提供しています。創業以来40年以上、長年地域で診療を行ってきたことから、動物たちが生まれてから命を全うするまで、そして飼い主さんが次の仔を迎えた際にも当院を頼ってくださる関係が作られています。

──大切にしていることは?
生島 私が常日頃スタッフたちと共有しているのは「地域でいちばんの規模の病院ではなく、患者さんにとって地域でいちばん心の距離が近い病院を目指そう」という方向性です。医療の現場では治療となると「病気を治す」ことに主眼が置かれます。ですが、患者である動物たちのQOL(クオリティー・オブ・ライフ)や飼い主さんの気持ちに寄り添ったとき、必ずしも病気を治すためだけの手段がベストな選択肢とは限りません。

 例えば腫瘍ができて根治するために手術を行うことで、辛い経験や生活をさせてしまうかもしれません。だからこそ、動物たちも飼い主さんも穏やかに暮らせるよう、緩和医療も選択肢の一つになります。どのような治療方針が良いのか、しっかりと選択肢を提案し、心に寄り添う動物医療を提供していきたいと思っています。

 また、当院ではSDGsの取り組みとして、動物とその飼い主、そして従業員、地域に寄り添う姿勢を明文化しています。動物たちの命を預かる責任とどう行動していくべきかをスタッフ間で共有することで、質の高い医療にもつなげていきたいと思っています。

──飼い主とのコミュニケーションも意識しているとか。
生島
 言葉が話せない動物たちが体調を崩してしまったとき、飼い主さんはとても不安を感じます。ですから待合室から少しでも声がけをすることで、お越しいただいた際の不安を和らげるようなホスピタリティーも重視しています。また、狂犬病予防などで定期的に通院をする習慣のある犬に比べて、猫は「具合が悪くなったら病院に」と定期的な健康診断を受ける方が少ないのが現状です。HPで「健康診断キャンペーン」を見やすい位置に掲載するなどして、少しずつ医療が身近になる啓蒙活動にも取り組んでいます。

 もう一つ、当院で独自に取り組んでいるのが輸血ネットワークづくりです。動物医療の世界では輸血体制が人間のようにラボベース、コマーシャルベースで整っているわけではありません。そのため犬や猫たちの血液型を事前に調べ、いざというとき助け合えるような体制づくりに向けて、協力を呼びかけています。小さなアクションかもしれませんが、少しでも動物たちの医療環境の充実になればと考えています。

移転に合わせてHPを刷新

──HPをリニューアルした狙いは?
生島 もともと当院では、先代からお世話になっている税理士法人アイさんの紹介でアイ・モバイル社の『BESTホームページ』を利用していました。しかし、HPを開設してから10年以上経っていたこと、いままでもHPの更新などで同社のサービスの使い勝手の良さを実感していたことなどから、医院移転のタイミングでHPリニューアルをお願いしました。

──リニューアルで大切にしたことは?
生島 当院は長年ご利用いただいている方も多いため、リニューアル時には印象が大きく変わりすぎないように気をつけました。アイ・モバイル社にデザイン案をいくつか提案していただけたので、リニューアルもスムーズでした。これまでの雰囲気を残しつつ、ユーザーが見やすい構成になっていると思います。定期的な健康診断キャンペーンのお知らせやウェブ予約など、強調させたい部分はトップページの分かりやすい位置にバナーとして配置。移転や休診のお知らせなど大切な情報はページ上部に表示するようにしました。

HPからの求人応募も!

── リニューアル後の変化は?
生島 これまでHP経由で求人応募が来たことがなかったのですが、リニューアル後数カ月で1件応募がありました。人材採用会社のサービスなども活用していますが、HPで応募者を集められるのはコストの面でも大きなメリットです。求人条件などの情報を詳しく掲載しているので、より応募しやすい動線や環境を整えられているのではと感じています。

──更新代行などのサポートはいかがですか?
生島 当院では簡単なお知らせは私自身が更新しています。慣れるまでは戸惑うこともありましたが、簡単な操作で更新できるのですぐにスムーズに作業ができるようになりました。また、更新代行サポートでは画像ファイルの作成などもしてもらえるため助かっています。個人ではなかなかできない部分はプロにお任せすることで、本業に集中できます。

──今後の目標を。
生島 病院の顔として、HPを大いに活用していきたいですね。来院された方には直接当院の治療方針や雰囲気を伝えられますし、スタッフや獣医の人柄も感じていただけるでしょう。初めて動物病院を探している方にとって、来院前にこうした雰囲気を感じ取ることは難しいのが実情です。だからこそHPは患者さんと当院とをつなぐ最初の接点。「どんな病院なのか」を分かりやすく発信できれば安心感の醸成にも繋つながるのではと思っています。今後も、HPをうまく病院の顔として活用し、当院の特色をしっかりと伝えられるよう運用していきたいですね。

(取材協力・税理士法人アイ

千代田動物病院(有限会社千代田メディカルセンター)
住所
〒586-0001 大阪府河内長野市木戸1-38-3
URL:https://www.chiyoda-ah.com/

(インタビュー・構成/アイ・モバイル 株式会社

株式会社TKC発行のビジネス情報誌「戦略経営者」に掲載された連載記事を掲載しております。

この記事への感想やご意見、サービスに関するご質問がありましたら、下記よりお問合せください。

この度は取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。

事務所様向け問い合わせフォームはこちら
関与先様向け問い合わせフォームはこちら

≪前のコラム


コラム一覧


次のコラム≫