301リダイレクトとは 書き方や注意するポイントを徹底解説

公開日:2022/8/30
最終更新日:2023/8/31
ホームページをリニューアル公開した際に行う「301リダイレクト」。
本記事では301リダイレクトやその他のリダイレクトとの違い、具体的な設定方法、注意すべきポイントまで詳しく解説します。
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01301リダイレクトとは一体なに?

特定のURLにアクセスがあった場合に、別のURLに転送することを「リダイレクト」と言います。
「自動転送」や「転送」と呼ばれることもあります。
また、リダイレクトにも種類があり、サーバーが転送する際に応答する数字(ステータスコード)を先頭に付けて、「301リダイレクト」「302リダイレクト」と、用途を区別して使い分けを行います。
1-1.301リダイレクトと302リダイレクトの違いとは?
リダイレクトとして使われるステータスコード(数字)は、以下の4種類があります。
「301リダイレクト」は、サイトのリニューアルや移転などでURLが変更された場合の恒久的な転送として使う方法で、エラー処理などで一時的な転送を行う場合には「302リダイレクト」が使われます。
その他にも「303リダイレクト」と「307リダイレクト」がありますが、用途が限定的なため使われているケースは少ないです。
これらはフォームを利用したページの処理で利用します。
リダイレクトの種類 | 機能 |
301 |
転送後のURLが恒久的に使用される場合に使用。
例えば、サイトのリニューアルでURLが変更になった場合に利用します。 |
302 |
一時的に別のURLへ転送する場合に使用。
例えば、サーバーで不具合が発生した際に別のサイトのエラーページを表示する場合などに利用します。 |
303 |
フォーム情報付きのURLをGETメソッドに変換して転送する場合に使用。
例えば、アンケートや問い合わせページから送信された情報を別のページに転送する場合で、GETメソッドで受け取りたい場合に利用します。 |
307 |
フォーム情報付きのURLからのメソッドを維持して転送する場合に使用。
例えば、アンケートや問い合わせページから送信された情報を別のページに転送する場合で、転送元からのフォーム情報をそのまま送信したい場合に利用します。 |
02301リダイレクトはなぜ行わないといけないの?

2-1.検索エンジンの評価が引き継げる
301リダイレクトを設定することで、転送前のURLで受けていたGoogleなど検索エンジンの評価を、新しいURLに引き継ぐことができます。
しかし、すべての評価を引き継げる訳ではないため、検索結果による利用者からのアクセス数が減少することがあります。
また、TwitterなどSNSの「いいね」数なども引き継ぎ対象外になるため、リダイレクトを行う場合にはサイトに何らかの影響が発生します。
2-2.存在しないURLでのエラーを回避する
リダイレクト処理をせずにサイトからコンテンツを削除した場合、検索エンジンは「コンテンツが存在しなくなった」、「サイトで不具合が発生している」と誤認識する場合があります。
その結果、検索エンジンの評価に悪影響を与える可能性があるため、コンテンツのURLを変更や削除した場合には、301リダイレクトで関連したページに転送を行い、ページが表示されないなどのエラーを回避します。
2-3.新しいURLを検索エンジンに教える
サイトの移転やリニューアルなどでURLを変更した場合、リダイレクトを設定が行われないと、検索エンジンは新しいサイトの存在を知ることができません。
また、過去のサイトに関する評価も引き継がないため、新しいサイトのSEO対策を最初からやり直すことになります。
2-4.ブックマークや外部リンクからのアクセスを確保
古いURLを「お気に入り」に登録していたユーザーや、外部サイトからのリンクが設定されている場合に、新しいサイトにアクセスができなくなり、検索エンジンと同様に利用者も新しいサイトを知る方法が無くなります。
301リダイレクトを設定することで、利用者のアクセス数の減少を防止できます。
03【ケース別】301リダイレクトの設定方法・書き方一覧

301リダイレクトを設定する様々な方法がありますが、ここでは「.htaccess」ファイルを使って、以下のようなケースに分けて記載方法について紹介していきます。
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① URLの正規化
- コンテンツに複数のURLが設定されている場合、検索エンジンからの評価をまとめたい場合
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② ドメイン単位で転送
- サイトの移転などで、古いURLのドメイン名部分のみをすべて変更したい場合
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③ ページ単位で転送
- サイトのリニューアルなどで、ディレクトリ構造が変更されページ単位で転送を行いたい場合
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④ WordPressで転送
- リダイレクト機能を提供するWordPressプラグインを使って転送を行う場合
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⑤ SSL(https)に変更
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検索エンジンの評価を引き継いでHTTP接続からHTTPS接続に切り替えたい場合
※「.htaccess」は利用できないサーバーがあるため注意してください。
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検索エンジンの評価を引き継いでHTTP接続からHTTPS接続に切り替えたい場合
3-1.URLの正規化
サーバーの機能や設定で、複数のURLで1つのページが表示される場合があります。
例えば、「デフォルトページ」機能が設定されている場合「https://sample.com/」と「https://sample.com/index.html」の2種類のURLで同じページが表示されます。
利用者には便利な機能ですが、検索エンジンには2つの重複するコンテンツが複数のURLで配信されていると誤認識され、サイトの評価に悪影響を与える可能性があります。
次のような設定を「.htaccess」に追加することで、複数のURLへのアクセスを1つのURLにリダイレクトし、複数のURLによるコンテンツの重複判定を防止できます。
-
RewriteEngine on
RewriteCond %{THE_REQUEST} ^.*/index\.html
RewriteRule ^(.*)index.html$ https://sample.com/$1 [R=301,L]
その他にも、次のような場合にコンテンツの重複による検索エンジンへの影響が考えられます。
サブドメインの有無による重複
「www.sample.com」と「sample.com」で同じトップページを表示しているような場合、検索エンジンが別のサイトだと判断する可能性があります。
デバイス用に別のURLでコンテンツを用意している場合
パソコン向けのURLとは別に、スマートフォン向けに「sample.com/sp/」などのURLを追加して、同じ内容のコンテンツを用意している場合に、コンテンツの重複として検索エンジンが誤認識をする場合があります。
3-2.ドメイン単位で転送
サイトの移転などでドメイン名の変更を行った場合に、新しいURLのドメイン部分のみを変換して301リダイレクトを行うことで、検索エンジンの評価が引き継がれます。
例えば、「https://www.sample.com/」から「https://www.sample.co.jp/」にリダイレクトする場合には、「.htaccess」に次のように設定を行います。
-
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.sample\.com$
RewriteRule ^(.*)$ https://www.sample.co.jp/$1 [R=301,L]
この設定をする場合には、転送前と転送後のサイトのディレクトリ構造(URLのドメイン名以外の部分)が同一である必要があります。
3-3.ページ単位で転送
サイトのリニューアルなどでディレクトリ構造の変更を行った場合に、変更前のURLへのアクセスがエラーとなり、検索エンジンの評価に影響を与える可能性があります。
例えば、サイトのリニューアルで「https://sample.com/before/」で表示されていたコンテンツを「https://sample.com/after/」に移動した場合、変更前のURL「https://sample.com/before/」でエラーが発生します。
次のような設定を「.htaccess」に追加して、変更前のURLにリダイレクトしてエラーを防止できます。
-
RewriteEngine on
RewriteRule ^before/$ https://sample.com/after/ [R=301,L]
3-4.WordPressで転送
サイトがWordPressを利用して構築されている場合、リダイレクト機能を提供するプラグインを利用して、別途「.htaccess」ファイルを作成せずにリダイレクト設定ができます。
例えば、「Redirection」プラグインを導入することで管理画面に追加される「転送ルール」使い、画面で内容を確認しながらリダイレクトに関する設定を簡単に行えます。
3-5.SSL(https)に変更
サイトのセキュリティ対策として暗号化による通信(SSL)を導入する場合に、「.htaccess」に次のような設定を追加します。
すべてのURLを「http://」から「https://」にリダイレクトを行い検索エンジンの評価を引き継いだ状態で、サイトへの接続方法を「https://」に統一できます。
-
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://sample.com/$1 [R=301,L]
3-6.301リダイレクトの確認方法とは?
ブラウザーの機能やチェックサイトを使って、リダイレクト設定が正しく動作するか確認できます。
Google Chromeの「デベロッパー ツール」で確認
次の手順で「Google Chrome」を使ってリダイレクトを確認できます。
- Google Chromeを 起動してキーボードの[F12]を押します。
- 右側に表示された[デベロッパー ツール]画面の[Network]タブをクリックします。
- [Preserve log]にチェックを入れます
- Google Chromeのアドレス欄に転送前のURLを入力します。
- [デベロッパー ツール]の一覧に追加されたURLの[Status]に表示される数字を確認します。
「リダイレクトチェック」ページで確認
インターネット上で公開されている[リダイレクトチェック](ohotuku.jp)にURLを入力してリダイレクトの状態を確認できます。
04301リダイレクトで注意するポイント

4-1.robots.txtの有無
サイトの全部または一部のURLに対して、検索エンジンからのアクセスを制御するためにrobots.txtが利用されます。
その際、301リダイレクト設定をしたURLとrobots.txtで指定したURLが同じ場合、検索エンジンへの対応が無効となり評価の引き継ぎが行われません。
リダイレクト設定を行う場合には、robots.txtの有無と設定内容を事前に確認しておく必要があります。
4-2.サイトマップの用意
リダイレクトを行う転送元と転送先のサイトに、それぞれサイトマップ(サイト内の構造を記載したXMLファイル)を追加することで、検索エンジンが両方のサイトに関する情報を得やすくなります。
サイトマップを利用する注意点として、検索エンジンから転送元サイトへのアクセスが少なくなった時点で、余計なインデックスの作成を防止するため、転送元サイトのサイトマップは放置せず削除します。
4-3.内部リンクの確認
リダイレクト先のコンテンツに含まれるリンクも注意するポイントの1つです。
転送先のページ内のアンカータグに転送元のURLが含まれている場合や、使わなくなったリンク切れのURLなどが記載されている場合、検索エンジンが不適切なリンクとして判断する場合があります。
転移先についてもリンクは正確に設定されているか確認するようにしましょう。
4-4.無意味な転送の防止
関連性が無いURLへのリダイレクトは、検索エンジンの評価に悪影響を与える場合があります。
例えば、サイトのリニューアルなどで転送先のURLが無くなった場合などで、詳細な内容を含むページから新しいサイトのトップページへの転送などコンテンツの内容が大幅に異なるリダイレクトをした場合に、「不適切なリダイレクト」と検索エンジンに判定される可能性があります。
無理にリダイレクト設定をするのではなく、転送先に該当するコンテンツが無い場合には404エラーページの利用や、コンテンツの内容が似ているページを新しく作成するなどの検討が必要になります。
05301リダイレクトがうまく行われないとどうなる?

リダイレクトに関する設定とメリットについてご紹介してまいりましたが、もしサイトの転送が正しく設定されていない場合、次のような影響が考えられます。
- ✔検索エンジンの評価がリダイレクト先のサイトに引き継がれない
- ✔正しい転送先のURLに接続できず、利用者にエラー画面が表示される
- ✔不適切な転送と誤認識されてサイトの評価が下がる
- ✔重複したコンテンツの配信と判断されて検索エンジンの評価に影響が出る
- ✔検索結果の順位が下がる
- ✔利用者からのアクセス数が減少する
小さな設定ミスでも検索エンジンから受けていた評価を落としてしまい、その後のアクセス数に多大な影響を与えることになるので、リダイレクトの設定は慎重に行い、常にサイトの動作を確認しておく必要があります。
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07まとめ
今回は、301リダイレクトに関するメリットと検索エンジンへの効果的な方法について紹介しました。
サイトのリニューアルや移行時に、301リダイレクトを導入することで、次のようなメリットがあります。
- ✔重複したコンテンツ配信の防止
- ✔検索エンジンの評価を引き継いで新しいサイトに移行
- ✔ドメイン名の変更やディレクトリ構造の変更によるエラーや不具合の防止
リダイレクトを利用しない場合や設定ミスや転送されない場合には、せっかくの検索エンジンからの評価や検索順位が下がり、サイトへのアクセス数に大きな影響を与える場合があります。
また、301リダイレクトを活用することで、検索エンジンの評価の影響を考えながらサイトやホームページの運営を続けることができます。
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